9月5日はフレディ・マーキュリーの誕生日だったということで

日付変わっちゃったけど、ちょこっとフレディについて書こうかなと。

昨日は1日グーグルのトップ画像(?)がクイーンになっておりましたね。クイーン好きです、という話は何度かしてますが、彼らは私がを洋楽聴くきっかけになったバンドです。最近は聴く回数が減ったけど、今でももちろん私にとって大切な存在。このバンドから洋楽聴き始めると基準がおかしくなりますね、はい。

まず写真をぺたり。

これはデビューして間もない頃か……セカンド期という気もするな。メンバーみんな美しい。ドラムのロジャーのイケメンぶり(っていうか女の子!?)もさることながら、この頃はとにかくベースのジョンがかわいいのですよ。押しの強い他のメンバーに埋もれがちで地味な印象のジョンだけど、しなやかでポップなベースを弾くし、いい曲書くし、電子工学の博士号(?/違うかも、でもそれくらい電気系に強い)は持ってるしで、すごく多才な人なんですね。まあこのバンドはみんな多才なんですが。

はい、ええと、フレディの話だった。この頃から独特のオーラをお持ちではあるけれど、
まだ普通と言えますね。この時代はこの格好でも別にバンドマンとして特別おかしくはないはずなので。

しかしデビューから数年経つと、もう他の追随を許さないかんじに。お召し物はいつも個性的です。

これは76年とか77年とか?スパンコールがまぶしいです。フレディ大好きだけど、この格好は普通に笑います。下着とかどうしてるのかなーって気になったり。

画像検索してて一番痺れたのはこれです。

このお召し物は何なんだろう。衣装という概念を根底から揺さぶられるといいますか、今だったらレディ・ガガ(有名な話だけど、このレディ・ガガって名前はクイーンのRadio Gagaって曲からとってるんだよね)が肉ドレス着たりしてますが、ある意味それ以上の衝撃を与えていると思うんですよ、これは。なんというか、絶妙すぎるの。その柄何なのとか、本来ならどうでもいいポイントまでツッコミを入れたくなる。

こんなのもありましたね。

(特にアメリカで)物議をかもしたBreak FreeのPVでの女装。ロジャーのJKかわいすぎません?ツインテール似合いすぎ。ブライアンが髪にカーラー巻きつけてるのも最高。長髪をそう活かすかね、という。ジョンの意地悪そうな婆さんはハマりすぎ。彼はメンバーの中で一番若い(フレディとは5つも離れてる)のに、80年を境に一気に老けこんでいきます。まあ6人の子供のパパさんってこともあって、どっしりと落ち着いた構えになるのがみんなより早かったんでしょうね。で、フレディですよ。まず、髭剃ろうよっていう。完全におっさんじゃないですか。他の3人は家族なんだなあとわかるけど、彼だけ関係性が見えてこない。これは初めて見たとき吹きましたね。最高。素晴らしすぎる。

と、ここまでで思いのほか長くなってしまったな。フレディはこういう強烈なヴィジュアルのイメージが強いですが、彼がグーグルのトップ画像になって誕生日を祝われるまでの人であるのは、もちろんこうした奇抜さゆえだけではなく、ソングライター/シンガー/パフォーマーとしての才能がずば抜けていたからでありましょう。

フレディといえば、そしてクイーンといえばやはりこの曲なんでしょうが、

彼のソングライターとしての才能を端的に表しているのはこちらでしょう(ってこの話は何度もした)。

フレディはこの曲でアイヴァ・ノヴェロ賞も受賞していますし。この時期のクイーンには珍しくアレンジがシンプルでエレガントな仕上がり。フレディの書くメロディはほんとに美しいです。歌詞がまた妖しげでよいし、何よりほぼ3分きっかりってところが素晴らしい。ポップソングは3分に近いほどいいと私は思っとります。

それとフレディの底知れぬ才能を感じるなら、「Queen �」のB面ははずせないでしょう。

クイーンII<リミテッド・エディション>

クイーンII<リミテッド・エディション>

このアルバムはA面がホワイトサイド、B面がブラックサイドと名づけられていて、ホワイトサイドの曲をブライアン(と1曲だけロジャー)が、ブラックサイドの曲をフレディが書いているんですが、このブラックサイドでのフレディの才気爆発ぶりがすごい。まるでフレディの脳内、イマジネーションの世界に連れて行かれたような。ハードロックとかプログレとか、そういうジャンルで縛ることのできない、「フレディの音楽」としか言いようのないもの。彼の美意識がそこかしこから溢れ出ます。これは何がどうすごいって口で説明できない上に、組曲形式になっているから1曲1曲を取り上げてこの曲すごいでしょ?って言うこともできないんだけど、聴いたことのない人にはぜひ一度聴いてもらいたい。好きになるかはわからないけど、何をすげえって言ってるかはわかるかなと。それと彼の声域の広さにも改めて驚きます。

1曲だけ貼っておきましょう。6分以上あるけどね。

この1曲だけでもいろんな要素が感じられますね。マーチングっぽいと思ったら、ピアノ弾き語り風の美しいバラードになって、さらにハードロックに展開し、最後はレビューみたいになるという。これだけやって徹底してポップというのがまたすごいのですよ。

シンガー/パフォーマーとしては、私はこの曲が好きです。

これはジョン作曲なんだけど、彼の書くポップでのびやかなメロディって、フレディの声がすごく映えるんだ。

だから彼の歌が頂点を極めているのが、同じくジョン作曲のこれではないかと。

女装のPVでお馴染みのBreak Free。この曲でのフレディの声の伸びの力強さはちょっと半端じゃないです。もともとものすごい声域と歌唱力を持った人ですが、やはり80年代半ばで円熟を迎えていますね。その頃のライブはほんとにすごいですよ。映像しか見たことないけど。これからフレディの歌はどこまでいくんだろう……そんな矢先のエイズ感染発覚(おそらくわかったのは86年くらいじゃないかしら)だから、余計に悔しかっただろうなあ。もしエイズにかかっていなかったら、ほんとにどこまでいってたんだろう。


これは82年のライブですが(DVD持ってます)、アルバムverより絶対こっちのがいいです。あと、そうそう、フレディといえばピアノですよね。ライブでは彼のピアノも堪能できます。歌の後に「イェーオ」とか言ってオーディエンスにレスポンス求めてますが、誰もあなたにはついていけませんよと言いたい。

ええと、まだまだ書こうと思えばいろいろ書けるんだけど、長くなりすぎるからやめよう。フレディ、世界中の人たちが誕生日をお祝いしてますよ。愛されてるねえ。