BBCのアレが出ましたね

数日前にScissor Sistersの新曲貼ったときに、その曲にフィーチャーされてるAzealia Banksについても少し触れて、彼女がBBCのSound of 2012のロングリストに載ってることを書きましたよね。そのSound of 2012の最終的な結果が発表されたんで、このブログでもちょっと触れてみようかなと。

Sound ofというのは03年からBBCがやっている、その年ブレイクしそうな新人アクトを発表する企画であるのはもう説明要らんかと思うのですが、今年は15組がロングリストにノミネートされ、その中でも特に期待される5組のみが順位づけされてショートリストとして発表されましたので、まずはそのロングリストには載ったけれど上位5組には入らなかった10組を名前だけ羅列。

  • A$AP Rocky
  • Dot Rotten
  • Dry The River
  • Flux Pavilion
  • Friends
  • Jamie N Commons
  • Lianne La Havas
  • Ren Harvieu
  • Spector
  • StooShe

つべのリンクとかは数が多すぎるので貼りません。いずれまた聴いてみて書くかもしれんけど。

そして上位5組のランキング。

  1. Michael Kiwanuka
  2. Frank Ocean
  3. Azealia Banks
  4. Skrillex
  5. Niki & The Dove

や、あのアゼアリアさん(どうしてもアザゼリアさんと言ってしまう俺のアザゼル脳。フレミングさん最高)の存在自体知ったのが数日前とかそんな人間が言うのもあれですけど、1位は彼女かと思ってました。アデル以降毎年1位は女性だし、年齢や音楽性、そして昨年のNMEクールリスト1位ってことを考えても、彼女が強いのかなと。しかし3位。まあこれまでの1位を獲った女性アクトはみんなイギリス人だったから、NY出身の彼女はちょっと違った扱いになったりするのかな。他のアクトは寡聞にして知らない人たちばかり。なので今ここで聴いてみるよ。(ちなみにスマホでちまちまやってるのでPCじゃないと見れない動画が貼れなかったりします)

まず5位のNiki & The Dove。ウィキによると、スウェーデンストックホルム出身のエレポップトリオだそう。なのだが、アーティスト写真なんかを見てると中心になってるのは二人かな。三人で写ってるやつない。ボーカルが女性でマリンという名前。(ユニット名に入っている)ニキではないです。

北欧のエレポップユニットで女性ボーカルってことで、勝手に清涼感があって静謐な電子音とかわいらしい歌声を想像したのだが、のっけから不穏なビートが地面を這うような冷たいサウンドで、ボーカルもキュートというよりはクール。がっつりエレクトロなんだけど、声やハンドクラップが森の中で反響するように渦巻いているところもあって、土と木と虫のにおいがするかんじ。って言ってることムチャクチャだな。好みではないけど、けっこう楽しく聴けた。

4位のSkrillexは本国アメリカではもうけっこう売れてるらしいです。地デジ化してTVKが見れなくなってからビルボードチャートに疎くなってしまったので全然知らなかった。本名はSonny Mooreといって、以前はエモ、スクリーモ系のバンドFrom First to Lastのボーカルだったそう。現在23才、すでに日本語版ウィキもありました。

ポップな歌もの好きの自分にはあまり琴線に触れず……バッキバキのエレクトロは全然聴かないからな。でも他の曲もちょこっと聴いてみたら、もっとキャッチーなメロディのものもあって、そっちは聴きやすそうだった。元々ハードコアやエモに通じてるってこともあり、ヘヴィなサウンド

3位のアゼアリアさんについては以前書きましたが一応リンク貼っておく。

NYはハーレムの女性ラッパー。二十歳。MIAやサンティゴールドを思わせるような音楽性で猥雑なストリートの感覚もあって、私は普段ヒップホップ全然聴かないんだけど、彼女はなんか気になるな。笑顔もキュートだし。

2位のFrank OceanはOdd Futureの一員。ということは昨年のサマソニで見てるってことだな。87年生まれのシンガーです。

えーと、さっきのアゼアリアさんもそうなんだけど、私はブラックミュージックまったく聴かないので、語る語彙も少なすぎるし本来は何も言えないですよね。というか、そんなこと言ったらここまで紹介したアクト全部、普段聴かないジャンルの人たちなのですごく語りづらいんだけど。パッと聴いた印象だけ書くと、意外とオーガニックな感触があってけっこう気に入った。Odd Futureの攻撃的なイメージがまずあったから、この歌声がしっとり染み渡るかんじは嬉しい驚き。

そして1位のMichael KiwanukaでようやくUKアクトの登場。ノース・ロンドン出身のソウルシンガーです。

すでにビル・ウィザーやオーティス・レディングを引き合いに出されているようで、ゆったりとレイドバックした音楽ですね。全体にフォーキーな手触りの音で、聴いててとても心地よい。アデルのライブのサポートを務めたらしいのだが、今回の1位選出にはそれも大きく影響してるんでしょう。世界までいくかはわからないけど、イギリスの人たちは好きそうな音だと思う。私もけっこう好き。他のも聴いてみよう。

ということで、だんだん駆け足になってしまいましたが一通り紹介してみました。今年は昨年に比べるとUK勢がすごく少ない上に、バンドものが一つもランキングに入っていないという。やはりUKバンドはまだまだしんどい時代なのだろうね。個人的な話をすれば、私が好んで聴くようなポップなメロディを核に据えた音楽を作るアクトもほぼなし。元々音楽シーンの流れなんてついていけてないのに、更についていけなくなりそう。でもそれは悲しいので、こうやってちょこちょこ自分から動いて聴いてみたりする。ではでは。