最近買ったCD3枚をまとめて
最近ちょっとインプット過多気味でございます。サマソニ前あたりから本/映画/音楽の摂取量が増えましたね。といっても大した量じゃないけど、私は処理能力が低いので、これくらいであっぷあっぷしてしまいます。しかしこれからも観たい映画いろいろあるし、ほしい新譜が立て続けに出るし、文学を学ぶ人間としてはまず本を読まなくてはならないし……でなかなかインプットを減らせない。
と、まあそんな話はどうでもよくて、今日は最近買ったCD3枚の感想を一気に。
Pala/Friendly Fires
- アーティスト: フレンドリー・ファイアーズ
- 出版社/メーカー: ホステス
- 発売日: 2011/05/11
- メディア: CD
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しかし、サマソニのライブでも思ったことだが、ずいぶんと濃い。テンポはどちらかといえばゆったりしているし、ブルーアイドソウルの影響なんかが見られて洗練されたサウンドなんだけれど、なんだかものすごいエネルギー消費量というか。みっちりと音が詰まっていて隙がなく、それが逆にちょっとだけ息苦しい。ファーストのいい意味で隙間があって、少し風が通るかんじが好きなので、この音圧にはビビってしまう。しかし、ソウルフルでセクシーな良作だとは思います。
X-MEN:First Class Original Motion Picture Soundtrack
- アーティスト: Various Artists
- 出版社/メーカー: Masterworks
- 発売日: 2011/06/28
- メディア: CD
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メロディ・パターンは絞られていて、音の幅もそれほど広くないんだけど、バラエティに富んでいる印象なのが不思議。どの曲も絶妙に変化がついていて、同じ一つのトーンを貫きつつも多面的。全体にダークで落ち着いた雰囲気なんだけれど、重たくはなく純粋に聴いていて楽しいのは、「映画(フィクション)としての楽しさ」を最優先に考えるマシュー・ヴォーン(説明不要かと思いますが、この映画の監督です)の精神とも繋がる部分あり。マシューは陽性の魅力が強すぎる(ので湿っぽさや情感がまったくない!)人なので、一歩間違えばマイノリティの問題にも踏み込んだシリアスめなこの作品が、何だかキラキラ明るい映画になってしまう可能性もあったのだが、そうはならなかったのは、実はこの音楽の力もあるのではないかと思う。映画のトーンを形作った一つの大きなファクター。
Torches/Foster The People
- アーティスト: FOSTER THE PEOPLE
- 出版社/メーカー: COLUM
- 発売日: 2011/06/24
- メディア: CD
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非常にキャッチーなインディー・エレクトロ・ポップで、一聴したかんじではPassion Pitに近いと思った。しかし、Passion Pitの音楽は(特にEPのほうは)どこかベッドルームに閉じこもって一人でヘッドフォンつけて聴くのが似合うようなところがあるのだが、Foster The Peopleの音楽はもっと身体的というか、腰にくるかんじがある。音に合わせて体を揺らすだけじゃなく、脚から、腰から踊らせる。これは80'sフレイバーなファンキーなサウンドを採り入れているのがポイントかなと思う。今っぽいインディー・ポップと80'sサウンドが世俗的・大衆的なレベルで融合してるのがいい。
ファンキーなサウンドを採り入れることで、セクシーとか官能的とは言わないまでも、色気や艶を獲得していて、それがすごく心地いい。だから、腰から踊らせると同時に、腰を優しくなでられるような感覚もあって、実はゴロゴロと寝転がって聴くのもピッタリなとろけるサウンド。ずいぶんエロティックな表現をしてるけど、要するに私にとってこのアルバムはそういうものなんですよ。セクシーって大事。
ヒット曲Pumped Up Kicksもいいけど、個人的にはピアノが効いてるこの曲が好きだな。「君に恋してるんだー、君のためなら何だってするよー」というストレートすぎる歌詞もいい。