テルマエ・ロマエ Ⅰ、Ⅱ(ヤマザキマリ)
ダブって買ってしまったからなのかなんなのかよう知らんが、親の同僚の方が「テルマエ・ロマエ」の1、2巻をタダでくれた。前々から仲間内で「おもしろそうだね〜、読みたいね〜」とは言ってたのだが(これはつまり「誰か買えよ、そして貸せよ」という意味)、まさかこんな形でゲットできるとは。
特別笑えたり、新しさがあったりするのではないが、風呂文化で世界をつなぐアイディアとそのアイディアありきに終わらないしっかりした作り込みがよく、読んでいて素直におもしろい。異文化を吸収し自分の仕事に役立てようとするルシウスの一生懸命な姿が、あたたかい笑いを生んでいる。作者はなかなかに博識な方だと思うが、その豊かな知識が物語にさらりと盛り込まれるのも好感。入浴の場面の描写がとても活き活きしているのもよい。お風呂に浸かった瞬間の、頬がぽっと赤くなって表情がゆるむ、あの最高の一瞬がちゃんと絵として切り取られている。それと、おじいちゃん、おばあちゃん、おじさん、おばさんの造形にこだわりと愛が見られるのもなにげに好き。
- 作者: ヤマザキマリ
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2009/11/26
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