ウディ・アレンの頭の中はどうなっているんだろう?

今日は明け方にファージングⅢを読み終え、それから昼まで寝て、起床後はすぐさま有楽町へ。「シリアスマン」観てきました。これがあまりに傑作だったんで興奮しちゃって(ツイッターでめっちゃつぶやいた!)またしても「ザ・ファイター」の感想書けず(笑)。

なので今日はこの間いただいたウディ・アレンの短編集を紹介します。

これでおあいこ (河出文庫)

これでおあいこ (河出文庫)

羽根むしられて (河出文庫)

羽根むしられて (河出文庫)

数ページのほんとに短いお話がいろいろ載ってるんで、時間ができたときちまちま読んでます。ネタ帳かよwとツッコミたくなるものもあるくらい、ウディ・アレンらしい神経質で超絶くだらないユーモアが堪能できる内容。特に『これでおあいこ』の「蒸気機関車なにするものぞ」がピカイチにくだらなくてよい。サンドイッチ伯爵がサンドイッチを発明(開発?)するまでの試行錯誤の様子がつらつら書かれてるんだけど、まず書き手がかなりの妄想家さんという設定で、内容がどれも「そんなことあるわけねーだろww」ってことばかり。ひたすらハムだけを重ねたり、逆にパンだけ何枚も重ねたり。これには不覚にも声を出して笑ってしまった。

それからこの人の知識の深さも窺えます。映画でもインテリな会話いっぱいしてるけど、やっぱり文学の領域に入るとさらにインテリ度増すみたい。哲学者の名前もいっぱい出てくるし、何の思想の話をしてるのかわからないところもあった。まあ哲学の小難しさを笑いに転換してるので、そこまで思想とかに詳しい必要はないんだけど。

ウディ・アレンの笑いのセンスが好きって人なら絶対楽しめる内容です。ほんとにこの人の頭の中はどうなってるんだろう?いつもこういうこと考えてるのかなー。