Arctic Monkeysの新曲

Arctic Monkeysが新曲Brick By Brickをバンドの公式サイトで突如公開しましたー。今年はフジロックへの参加も決まっているし、新作リリース予定だし、何か動きがあるだろうとは思ってたけど、ほんとに突然の新曲公開で驚いたで。さあさあどんなかんじかな。

とりあえず聴いてみたところ、すっごくいいというわけでもないけど、まあかっこいいロックンロールに仕上がってるかな、くらいの印象。正直、北極猿にはもっとタイトで黒いグルーヴを期待しているな。ファースト至上主義ってわけでもないんだけど、こういう泥臭いかんじのロックンロールを彼らが今あえて鳴らす意味というか、どういう興味関心あるいは狙いからこの音になったのかがよくわからん。といっても、実は私3rd持ってないのですよ。1st、2nd、The Last Shadow Puppetsまでは熱心に聴いてたし、アレックス・ターナーの才能も相当なもんだと思ってるけど、3rdはシングル曲にピンとこなかったのと賛否両論だったのとで、買うタイミングを逃してしまったまま、今に至っている。だから、一般に言われる3rdでの変化を自分の耳で確認していないので、彼らの音の変遷みたいなものはよくわかってないんだけど。でもこういう方向でくるとは正直思わなかったなあ。タイトなグルーヴが好きだった人間からすると、この四方に広がっていくような音はそんなに。アーアアーアアーというコーラスが入ってくるところとかね、ああなんかそれは違うんじゃないか、と個人的には思う。

ただ、アレックスのボーカルが入ってきた瞬間に一気に変わるよなあ。クラッとくる。この人の声はどんどん色っぽくなってます。見た目も相当洗練されてきたし。あとかなりギターがうなってますね。これもなんか気になるのだよな。

歌詞は、リスニング全然できない人間なのであれですが、タイトルのbrick by brickとI wanna rock'n'rollを連呼してるのはわかった。というか、歌詞の大半がこの2つだよね?I wanna rock'n'roll、これはどういう意味で言ってるのだろうか。とりあえず、半径10メートルの日常を綴っていたときのようなストーリーテリングは、このリリックには見られない。

この曲がイレギュラーなのか、こういう路線で深く掘っていくのか、まだわからないけれど、個人的にはこの1曲だけで盛り上がれるというかんじではなかった。とりあえず私は3rdを買うべきだな。そして新作を待とう。