テストが終わったら読みたい本

このテストが終わったら、2ヶ月ほど学校がなくとても暇なので、文化充な生活を送りたいと思っとります。映画、音楽、本、美術etc。特に本ですね。本を読まなきゃ。英米文学科に進むということもあるし、やはりいい文章を書くにはまず本をたくさん読むことから始めるべきだと思うから。もちろん書くためだけに本を読むわけではないです。単純に胸打たれる物語に出会いたいという文化的欲望がまず先立っています。でも、例えば映画や音楽の感想を書いていて自分の語彙の足りなさに気づいたり、うまく表現できなくてもどかしかったりするときがあります。そういうときに、もっといっぱい本を読んでいろんな言葉、表現に触れていたら、今のこの自分の感覚をうまく伝える術をもっているんだろうなあと思う。いい文章を書くにはとにかくひたすら書くしかない、がこれまでの私の考え方だったんだけれど、その前にいい文章をたくさん読み込んでいくことも重要だなと最近強く実感しているのです。ツイッターやブログなんかを見てても、いい文章を書く方はやはり読書家。小さいときからいっぱい読書していればよかったけど、過去に戻るのは無理なので。それは映画に関しても、音楽に関してもそう。だからこれからいろんなものに触れて努力していけばいいし、そうしていくしかない。

で、このテストが終わったら読みたい本を2作ほど。

1つ目はジョー・ウォルトン著のファージング。これはツイッターのフォローさん達を次々に虜にしている小説。3部作構成になってますね。ファージングに関するツイートを見るたびに早く読みたくなってしょうがないので、テスト終わったらすぐ図書館に借りに行く。幸いにも最寄りの図書館に置いてあったから。

2つ目は池澤夏樹著の『バビロンに行きて歌え』。学校の現代文の授業で一部分だけ取り上げて読んだんですが、とても気に入ってしまったので是非全部読みたいなあと思っている。中東出身の若い兵士が亡命してきた日本でロックバンドを組み成功する、というあらすじで、各章ごとに主人公が変わり、その主人公と元兵士との関わりを綴っていくオムニバス構成になってます。私が読んだのは、母を亡くした若者が元兵士のバンドのライブに行き、悲しみを乗り越えていく過程を描いた章。とにかくライブシーンの描写が素晴らしい。音楽に感動したことのある人間なら誰しもがわかるあの感覚を見事に言語化している。また主人公の心の描写もたいへん丁寧で、心にすっと入ってくる絶妙な表現をしている。まだ全編読んでないけれど、とりあえずこの章はおすすめする。授業でこんな作品に出会えて嬉しい。早く読みたい。

では私はテスト勉強に戻ります。