ラジオの上のテレビ

TV On The Radio——ラジオの上のテレビ

はい。安易なタイトルですいません。



最近音楽に関してはメトロノミーのことしか考えられない!ってくらいメトロノミーの新譜ばっかり聴いてます。でも注目作は他にもいっぱい出てて、追ってかなきゃなあと思ってるんだけど、その一つがTV On The Radioの新譜でしょうか。私、彼らのことはデイヴ・シーテックっていうプロデューサーとしても成功してる人がやってるNYのバンドってくらいの知識しかなくて、アルバムも一枚も聴いたことないです。まあちょっと「NYの音楽シーンを引っ張る優等生バンド」なイメージがあって、自分の趣味とは合わないかなあなんて。実際、ピッチフォークから高評価もらったり、ボーカルの人は「レイチェルの結婚」に出たりもしてて、「デキる」バンドではあるみたいなんだけど。なんかそういうの敬遠しがちなのよなー。



まあ、そんな前置きはどうでもよく。今日の本題は、先日ツイッターでフォローさんから新譜からの曲を紹介していただいて、それを聴いてみたって話。

新作「Nine Types Of Light」の1曲目。まずこれを聴いてみました。

あ、なんか私、彼らってもっとエモーショナルな音楽をやるんだと勝手に思ってた。それにもっと隙がなく、音が密に詰まってて、完成されてるのかと。実際は思いのほか余裕のある音設計で、この柔らかさ、優しさはなかなか好みだなあと思った。音楽ジャンルのこととか使ってる楽器のこととかはまったくわからんので、聴いたかんじどう思うかについてしか言えないんだけど、この一曲に関して言えば、好き。1曲目ってこともあってか、だいぶゆったり入って徐々に温度を上げていくのもいいなあ。楽器の音色が合わさって頂点まで持ってくまでが好きなんですね、私。だからこの少しずつ盛り上がっていくかんじは気持ちがよい。あとはボーカルが柔らかくソウルフルでいいなあ。

もう1曲、これも聴いてみました。

これもけっこういいなあ。あの、ユーチューブの音質だから細かく音拾っていけないし、どこがどういいねといいにくいんだけど、なんとなく感じるのは「抜群の安定感」なのね。これ曲単位で聴くとどれもクオリティ高くていいんだけど、アルバム全体通したときにつまらなくはならないかなーと少し思う。なんかぽろっと変なほうにいっちゃう瞬間がない。緩急のつけ方とか、パンキッシュな外殻と内側のメロウネスのバランスとかがすごくよくて、音の余裕の持たせ方も抜かりないのよね。

2曲とも曲単位としてはかなりいい。アルバム通して聴いてみるかは、けっこう悩まし。

Nine Types of Light

Nine Types of Light