バーレスク

今日は思いっきり寝坊しまして、起きたら12時半っていう。それから恵比須行って「人生万歳!」観るのはちょっとしんどかったので、急遽「バーレスク」を観に行きました。「人生万歳!」はあさって観に行く予定。

さてさて、「バーレスク」ですけども、ツイッターで「脚本がひどい!でもとっても楽しい作品!」と聞いていたので、私としても「ひゃっひゃっひゃ、こりゃひでえ、最高じゃねえか!」と迎撃する気満々だったんですが、そんなでもなかったな。確かにひどい脚本ではあるんだけど、もっとベッタベタのストーリーで安っぽいかんじなのかと思ってた。作ってるほうも開き直って、むしろ意識的に下世話になっていくような、そういうかんじなのかと。私はそういうの大好きなんでそれを期待してたんだけど、ちょっと違った。自覚的にやってるんじゃなくて、無自覚的にそうなっちゃったんだよね。つまりそれってダメじゃない?と言われたら、まあそうですねと答えるしかない。でも、アギレラだけが目立っていればいいアギ姐歌謡ショーかと思いきやそんなこともなくて(アギ姐歌謡ショーであることには間違いないけどくどくない)、アギ姐が一歩ひいてストーリーをちゃんと見せようとしたり(ストーリーの軸になっているのは、アギ姐よりむしろ店の売却を迫る不動産屋に抵抗するシェールのほうだと思う)、身よりもなく周囲から浮いているアギ姐とそれを見守るシェールの母と娘のような関係を描こうとしたり、やりたいことはとてもよくわかる。しかしそれだったらもうちょっと脚本書けてないとダメじゃない?ってふつうに思っちゃいました。はい。

でもでも、楽しい映画ではあったんですよ!クライマックス、アギ姐とバーレスクのメンバーみんなとそして仲直りしたニッキとでキャムの書いた曲を歌い踊るところとか(ごめんなさい、ふつうにネタバレしてる)、それしかない!ってくらい正しいラストだと思うし、なにしろキャム、キャム、キャム!ですよ。キャムかわゆい。個人的には朝6時にコーヒー豆を挽くキャムがすごく好きで…。彼の脱ぎシーンを入れたのはすごい。他の役者陣もすばらしくて、シェールの引き締まったボディと歌声はすごいし、スタンリー・トゥッチアラン・カミングもよかった。特にアラン・カミングの下品なステージが最高でしたねー、ああいうのをもっと入れて自覚的に安い方向にいってくれたら大好きな映画でした。