本日のいろいろ

基本的にブログはいつもケータイからメールして更新してるんだけど、最近メールの送信ボックスの宛先がはてなダイアリーばっかりでちょっと悲しい(笑)

今日は世界史の授業でイタリアとドイツの統一をやりました。19世紀半ばくらいかな。紀元前から始まってようやくここまできたかーというかんじ。ドイツとイタリアの統一は勉強してて楽しいなぁ。どちらもビスマルクとカヴールという有能な宰相がいたからね。彼らの政治手腕を見てると気持ちいい。やっぱり近代ヨーロッパの政治史が一番好きかな。痛快なんだよね。去年の世界史の先生が教えてくれた範囲でもある(カリキュラム上、去年と今年でやってる範囲が一部重複してる)。

みんな、去年の先生は嫌だ、今年の先生は素晴らしいと言うんだけど、私は去年の先生のほうが好きだな。今年の先生もわかりやすくて大好きだけど。去年の先生は大学の教授みたいだった。自作の読みづらいプリントをもとに好き勝手喋りまくる。だから元々世界史好きじゃない人はしんどかったんだろうな。それに多少政治経済や社会思想を理解してないとわからない内容でもあった。でも話はめっちゃおもしろかったんだよ。特にこのドイツの統一あたりは神がかってたね。ビスマルクがいかにしてドイツ統一を完成させたか、という。あと彼はイギリスが好きだったと思う。イギリスの外交手腕の話するときは一際楽しそうだった。私もかの大英帝国の見事なやり口を聞くのが大好きだった。

理系の人なんかによく言われるのは、「歴史なんて過去のこと学んでどうすんの?」っていうアレ。これは冗談であってもあまりいい気はしない。どうすんのって言われたって自分でもどうしたらいいかわかんないけど、結局歴史が好きっていうのは人間に興味があるってことなんだと思う。歴史上にはいろんな人物がいる。優れた政治を行った宰相もいれば、暴君と呼ばれる王もいる。彼らが何をしてきて、そのために何が起こり、人民はどんな行動をとったのか。どの時代にどんな集団が現れ、どう社会を変えていったか。これらを紐といていくダイナミズム。世界史にはダイナミズムがある。私は特に、優れた政治家達の政治手腕、外交手腕を学ぶのが好き。数百年も前にこんな頭のいいやつがいたのか!こんなすごいことを成し遂げやがったのか!っていう驚きの連続でほんと楽しい。だから歴史っていうのは、人間がこれまでどんなことをしてきたのかを知るとても大切な、おもしろい科目なんだよ。これまでの歴史の中で世界がひっくり返るような衝撃っていうのはいくつも存在してきた。そのたびに新しい価値観が生まれ、人々はそれに対応するように新しいシステムを組み立
てていった。その延長線上に私達の生活があるんだから、歴史を学ぶことは、私達が今なぜこのような価値観に基づいて生きているのか、これから先どんなふうに社会を構築していけばいいのかということに繋がってくるし、今自分たちが享受してる生活はどこからやってきたものなのか、それを知らずに生きていくのはとても恐ろしい。だから歴史は重要なんだよってことです。歴史なんて勉強してどうすんのって人にはいつもこれを熱弁したくなります。

あといくら理科が得意でも、自分の研究に対するプライドと倫理観も持てないなら、優れた科学者なんかなれるわけないよとも思います。だからある程度理系の人も社会系の科目を勉強したほうがいいし、同時に文系の人が「数学の微分積分なんてわかんなくったって生きていけんじゃん」と安易に言ってしまうのもほんとどうかしてると思う。なんか世界史好きすぎて熱弁しちゃった。世界史、愛してるよぉ。