アバウト・シュミット
もうすぐ公開の「ファミリー・ツリー」予習として、これまで一作も観てなかったアレクサンダー・ペイン監督作を観るの巻。ツイッターから切り貼りという裏技をついに発動します。これはどうしても文章が繋がらなかった……。
- 出版社/メーカー: CCRE
- 発売日: 2004/01/10
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・「ファミリー・ツリー」予習ということで「アバウト・シュミット」観賞。最後とかちょっとあざといなと思いつつ、定年退職・妻の急死・娘の結婚を経て「自分の人生何だったんだろう」と戸惑う初老の男の悲哀をユーモラスに描く語り口が見事だなーと思いながら観た。
・アフリカの貧しい子供へ宛てた手紙の中でそれまでずっと自分を大きく見せてきた主人公が、ついに「自分は何者でもなかった」と吐露する瞬間がすごく切なくて、だからこそラストシーンの彼の表情に救われる。最後、主人公の書斎に射す陽光がどこまでも優しく暖かいのが印象的。
・あざといとか言ったけど、あのラストは好きです。映像はずっとひんやりと青みがかったトーンで統一されてるんだけど、最後にきてそれが淡く柔らかい緑色に変わっている(気がする)。そしてラストは優しい光に包まれる、と。照明もかなり考えられてると思いました。
画面の色のトーンについてはなんとなく思っただけなので実際のところどうだかわからないけど、ラスト20分くらいから建物の壁の色とかが淡い緑になってるように感じた。そういう細かいところまで気をつかってる可能性は十分あるはず。それと、空の撮り方がすごくよかった。天気は思い通りにできないから偶然だろうけど、黒い雲と白い雲がもわーっと入り交じった空が度々出てきて、その不穏なかんじがとってもいい。