「SPACED」シーズン1

以下完全なる観賞メモ。

普段海外ドラマって全然観ないんですが、これは友達がボックスごと貸してくれたので観てます。エドガー・ライト×サイモン・ペグ×ニック・フロストというおなじみのトリオによるシチュエーションコメディドラマ(といっていいのかな?)。互いに新居を求める男女が、カップルであることが条件の格安物件を借りるために、恋人同士になりすまして同居を始める……というお話。1999年にシーズン1が、2001年にシーズン2がBBCで放送されました。25分のエピソードが7つで1シーズンなので、全部で14話あるわけですね。

とりあえずシーズン1全話を観てみたが、やっぱりおもしろいね。1話観るごとに、「早く次が観たい!」の気持ちが強まっていくというか。「ホット・ファズ」ほどの爆発力はさすがにないんだけど、25分の短さに詰め込まれたギャグはどれも好調で、終始ニヤニヤしちゃう。エドガー・ライトのスピーディー話運びやな省略演出も気持ちいい。

全体的な空気はゆるっとしているけれど、実際は細部まで相当にこだわって作られているのは、様々な映画やゲームへのオマージュからも明らかなんでしょうが、たぶん私半分近くわかっていないな。もちろんオマージュわからなくても存分に楽しめるところが、エドガー作品の魅力だけれども。エピソード6と7だけオマージュ早分かり字幕っていうので観たんだけど、これほんとに「早分かり」なんで、考える間もなく答えを出されるかんじ。一通り観てから答え合わせするのにはいいかも。

「JUNO」の脚本を書いたディアブロ・コディがこのドラマシリーズにフェミ的な観点から評価するコメントを寄せているのがおもしろい。確かに主人公の一人であるデイジーはいわゆる「女性像」から離れた個性をもつ魅力的なキャラクターなんだよね。変に力まずに、自然体のまま生きている。彼女以外の登場人物もみな個性的で楽しい。中でも、マーク・ヒープ演じるアーティストのブライアンが、シーズン1通して一番花開いたキャラかなと思う。まあこういうミステリアスなキャラクターは、実はワンコが好きでしたみたいなギャップで見せられるので強いよなと。

サイモン・ペグとニック・フロストの友情のほうは、ご安心ください、もちろんございます。ほんとにこの二人は仲がよいのだね。これくらいがほどよいイチャイチャぶりだと思う。

シーズン2も早く観なくては!