2011年上半期まとめ【映画編】

どもども。今日は上半期映画まとめを簡単にやりますよ。感想書けてない作品もいっぱいあるけど、とりあえずまとめる。

今年上半期に観た新作映画、数えたみたところ、21本でした。自分的にはけっこう観てる。今年は40本いけばいいかな。

で、一応トップ10を考えてみました。しかし1〜10まで順位つけるのはちと面倒&年末の楽しみがなくなる。かといって順不同で10本並べるのはあまりに混沌としてる。ってんで、今回は、トップ10、さらにその中のトップ6、さらにその中のトップ3という形式で発表してみたいと思います。では早速トップ10入りの4本から。

アリス・クリードの失踪

ザ・タウン

英国王のスピーチ

ヒア アフター

若手監督の作品3本と大ベテランの1本。

アリス・クリードはまだ個別の感想書いてないけど、とりあえず今観れる状況にある人は観てほしいなあと思います。J・ブレイクソンというイギリス人監督のデビュー作。登場人物は3人のみ、舞台はほぼ密室というミニマルな設定でも、巧みな脚本があればここまで魅せられるという証明のような、初監督作としては理想的な一本です。観る際にはなるべく情報を遮断して行ってほしいので、ここでもあまりに多くは語らないようにする。事前にあらすじを調べるとか超危険な行為!

後の3本はけっこう詳しく感想書いたので、ここでは特別言うことはないけど、特にこれ観てほしい!って思うのは「ヒア アフター」ですかね。震災の影響で上映中止になってしまって(これは致し方ないことだと思う)、見逃した人も多いと思うので。ただ、今観るには冒頭のシーンがちょっと辛いかもしれないけど。死後の世界をテーマにした映画だけど、この作品が見つめているのはあくまで「生」であって、年老いたイーストウッドが死について考え始めた作品というより、むしろ青いロマンが狂い咲いた若々しい作品だよということは、もう何度でも主張しておきたい。

「ザ・タウン」と「英国王のスピーチ」は、「もうちょっとここがこうだったら!」が目立つ部分も多いんだけど、個人的には満足度のほうが高くて。まあ「ザ・タウン」に関してはジェレミー・レナーが出てるだけで評価三割増しなんだけど、ベン・アフレックも監督としていい仕事してました。堂々とした語り口と基本をおさえた演出がよかった。ちょっと逸脱に欠けるのが惜しいポイントだけど。

英国王は、脚本がもうちょいおもしろければなーと思うけど、トム・フーパー監督の画で見せる演出は、前作「くたばれ!ユナイテッド」以上に冴えまくってました。役者陣については文句なし、だよね。



続いてトップ6入りの3本。

メアリー&マックス

トゥルー・グリット

127時間

感想書いてあるのは「メアリー&マックス」だけだ。これは信頼する姉さんの激プッシュがなければおそらく観なかった作品。姉さんに感謝です。監督のアダム・エリオットにとって渾身の一作であろうことは、非常に丁寧な作り込まれたディテールからも明らか。「本当の優しさとは」を描いた寛容の祈りのような作品です。

トゥルー・グリット」と「127時間」はアレだ、アレつながり(ネタバレになるから言えない)。どちらも雄大な自然を映し出した撮影が素晴らしかった。特に「トゥルー・グリット」はロジャー・ディーキンスによる荒野のロングショットが見られただけで満足。観賞直後はイマイチかもなんて書いたけれど、噛み締めていくうちにどんどん味わい深くなっていく傑作でした。コーエン兄弟は常に一定の水準をクリアしてるので、どうしてもハードルが高くなってしまうんだよね。

「127時間」については余裕があるときに詳しく書きたい。ダニー・ボイルらしい爽やかな生命讃歌でよかったです。厳しく辛い描写もしっかり見せるからこそのラストの美しさ。祝祭感溢れる音楽も相まって、心に風が吹き抜けるような清々しさがありました。同時に「そんな甘いもんじゃない自然」もちゃんと感じさせてくれるのがボイルの素晴らしいところ。



ではいよいよトップ3。ツイッターではもう発表しちゃいましたが。

シリアスマン

ソーシャル・ネットワーク

X-MEN:ファースト・ジェネレーション

いいかげんファースト・ジェネレーションの感想書けよって話ですが……ツイッターでちょこちょこつぶやいているうちになんだか満足しつつある……。いや、何か書きたいなあとは思ってるんですが。もうこれについては簡単にコメントするとかできないから何も言わぬ。とにかく「楽しい」作品ですんで、「何かおもしろい映画観たいなー」ってときに観てみてください。じゃないと上映終わっちまうので!

ソーシャル・ネットワーク」についてはもう何度も書いているから今回はコメントはいいかな(年間のほうにも入ってくるだろうしね)。とにかく圧倒的で新鮮な映画体験でした。フィンチャーの時代を捉える視線の鋭さに痺れた。

シリアスマン」は出会ったタイミングがよかった。コーエン兄弟作品を何作か立て続けに観て、魅力がわかってきたところで観賞。彼ららしい乾いたユーモアが絶妙にスイングする、(ちょっと意地悪だけど)愉快な作品でした。役者がみんなコーエン兄弟作品にふさわしいユニークな顔をしていたのも素晴らしい。やっぱり私はコメディよりのコーエン兄弟が好きです。



と、まあ雑ですが上半期映画トップ10やってみました。

まだ感想書いてないものは、時間があるときにちょこちょこアップしていきます(たぶん)。とりあえずしばらくはレポート地獄なので、もしかしたら潜伏するかもしれん。夏休み始まるまでは大学のことしか考えられないかなー……。

まあそんなことは置いといて、最後にトップ10以外の今年観た作品を挙げておきます。


アンストッパブル
RED/レッド
SOMEWHERE
引き裂かれた女
ザ・ファイター
キッズ・オールライト
アンノウン
スコット・ピルグリムVS.邪悪な元カレ軍団
アジャストメント
ブラック・スワン
SUPER 8/スーパーエイト