2011年上半期まとめ【音楽編】

ども。まだ6月も一週間ほど残っていますが、早めに音楽の上半期まとめやります。もう一枚くらい新譜買うかなと思ってたけどたぶん買わないので。

上半期買ったCD(私は頑なにフィジカル派やで ※クレジットカードないし)の枚数、今年は10枚いかなかったです。まあ私がCD買い込む時期って夏フェス前と年末なのでね。たぶん下半期はもうちょい充実すると思うけど。

上半期、特に気に入った新譜3枚

The English Riviera/Metronomy

イングリッシュ・リヴィエラ

イングリッシュ・リヴィエラ

Suck It And See/Arctic Monkeys
サック・イット・アンド・シー

サック・イット・アンド・シー

Yuck/Yuck
Yuck

Yuck

やっぱり私は、ポップなものやメロウなものが好きなんだなーと再確認させられた3枚。上半期、とにかくこの3枚はよく聴いた。一応順位つけずに並べてみたけど、メトロノミーが断トツですね。これはほんと初聴時に腰抜かしそうになったから。個人的には、去年のVampire Weekendのセカンドに通じるエレガントさ、洗練されぬいたメロディ、エモーション面の広がり・奥行きがあると思っていて、つまり私のストライクゾーンど真ん中にシュパッときまった一枚ということ。特に6曲目Troubleは聴くたびに泣きそうになる(最近メロディで涙腺緩むこと多い)。心にすーっと寄り添ってきて、心の中で静かにステップを踏ませるかんじがすごい好き。これは音に宿る「寂しさ」がもたらすものだと思う。彼らの鳴らす寂しさが聴き手のもつ寂しさと共鳴して、聴き手の内面にすっと染み渡っていく。だから彼らの音楽は、自分のすごく大切な部分に響くのだと思う。とりあえずこれは必聴の一枚。

アークティック新譜は聴くまですごく心配だったけど、蓋を開けてみたら、あら素晴らしい。この人達には、曲単位で「うーん?」と思わされることはあっても、アルバムで裏切られたことはなんだかんだでないのです。最初は、キンクスやスミスのような英国バンドの影響が強く表れた非常に英国的なアルバムだと思っていたんだけど、そして今でもそう思っているんだけど、聴き込んでいくごとに他の面もいろいろ見えてきた。やはり、サードの渋いオールドロック路線を下敷きとして西海岸のテイストをかなり組み入れている。また、これまではジャキジャキと性急にリズムを奏でていたギターが音に広がりや気分をもたせるようになっている。と同時に、ファーストやセカンドの頃から続くハードなギターサウンドも、アレックスの声を最大限に活かすポップなメロディの裏で健在で、彼らがこれまでやってきたことを踏まえつつ、新しい一歩を踏み出していることがわかる。確かに、デビュー当時の性急で、青くて、アレックスが早口にまくしたてながら歌うような曲はないけれど、紛れもなくここにあるのはアークティック・モンキーズの音。

上二つで長く書きすぎたからYuckについては短めに。元ケイジャン・ダンス・パーティーのボーカル、ダニエルくんのインディー音楽愛が無邪気に表れた一枚。今のインディーシーンのトレンドがしっかり音像化されている。このへんの嗅覚は若さあってのものだよなあと思う。すでに何回か書いているけど、私が彼らを好いているのは、この若さが「暴発する若さ」ではなくて「聡明な若さ」であるから。どの曲もすごく瑞々しくて素敵。

他にもアデルとかアソビ・セクスとかスミス・ウェスタンズとか、トップ3には入れられなかったけど、いいアルバムばかりでした。下半期はもっと今の音楽をディグっていきたいなあ。

映画編は「アリス・クリードの失踪」と「127時間」(といければ「ロシアン・ルーレット」も)観たらやりますおー。