感想一つ書くのもなかなか難しいぜ

自分の見たいものが見れなかったってだけで、あんまり文句を言いすぎるのはよくない。私の希望は万人の希望とは限らないし、行きすぎれば客観性に欠けてしまう。でも自分の求めるものがなかったゆえに楽しめなかったのは真実なわけで、それを書かなければ嘘になる。しかしクドクドと自分が楽しめなかった理由を説明するのも、作品の本質と離れてしまって嫌だ。作品への愛をもって、主観と客観を踏まえつつ、丁寧にかつクドくならずに文章にするって難しい。個人の感想とはいえ、誰かに伝えようと少しでも思って書くなら、最低限「自分の基準だけでものを捉えないようにしよう」「自分の基準だけで判断したときにはそれを断っておこう」ということは気をつけるようにしたい。作品を語るってやっぱり愛だけでは限界があるよね。もちろん愛なしに語るべきではないけど。愛だけで限界があるなら、必要なのは知識というよりむしろ意識だという気がする。盲目や無自覚はやっぱり怖いよ。目がちゃんと開かれているか。これが大切なんだろうけど、なかなか難しいことではあ
る。