インプット過多

最近インプット過多です。学校がなくて暇なんで映画も音楽も本も楽しみ放題だから、時間を切りつめながらなんとか趣味を楽しむとか、そういうことがないんですね。好きなものを好きな時間に好きなだけ摂取できるというのは、とても幸せなだけど、あんまりいいことじゃないなって思う。アウトプットへの意欲がなくなるというか、アウトプットするためにインプットしたものを咀嚼して形にしていくのが難しくなる。やっぱり人間には何てことない日常生活が必要なんだと思う。趣味に時間を割けない時期も必要。忙しくてややこしい人間関係の問題に巻き込まれてやりたくないこともやって、そういう日々を抜けて、文化に触れる瞬間が最高なんだろうと思います。もちろん体壊すほど忙しいのはダメだけど。でも日常の摩擦なしに、文化芸術の真の魅力を知るって無理なんじゃないかなあと最近感じるようになった。私いま本当に暇で、嫌なこととか全然ないんですよ。苦手な人と会わなくちゃいけないとか、明日のテストが嫌だとか、そういう日常の煩わしいことが全然なくて、映画とかけっこう観てるんだけど、自分の頭がスカスカになっててしっかり吸収できていないのを感じる。特にこの3日くらいで急激にきてます。日常生活の中で感じるあれやこれや、そのあれやこれやが作品の解釈に大きく影響を与えてくれることってよくある。例えば何か今までにない体験をしたとき、ふと「あの曲のあの歌詞」あるいは「あの映画のあいつのセリフ」の意味がわかったりする。つまんない毎日だなと思っても、その毎日の中で自分の身にならないことなんておそらくないわけで、そういう毎日があるからこそ趣味を楽しめるんだなあと今強く実感しています。それに私の経験上、何か頭にふとひらめくときって、たいていインプットしまくってるときじゃない。インプットが落ち着いて、見たもの聞いたものをいろいろ比較しながらグダグタと考えているときに、何かが見えてくる感覚を得ることがすごく多い。この咀嚼の時間がすごく大切なんだけど、今はその時間をとるのが難しくなってるんだな。

まあこんなことをグダグタ書いてもしかたないんだが、こうやって書くだけでもだいぶ咀嚼の足しにできるのでいいだろう。明日はできれば「素晴らしき哉、人生!」の感想書きたいなあ。